芹川維忠(せりかわ これただ)1944年の冬、中国蘇州市に生まれる。父親は旧日本陸軍の少将で、戦後本国に送還された。その後、母子は上海を経て紹興に移り住み、苦しい生活を送った。苦しみを味わい尽くした末に幸せが訪れた。浙江省文化庁の文芸創作活動の陶冶を経て、映画理論家・劇作家柯霊氏に師事し、舞台劇や映画脚本を創作した。日中国交正常化の後、祖国日本への帰国を果たし、日本国籍を取得し、「自由文化人」として今日まで活躍を続けている。著書に長編小説『愛はどこから』、『夜半の鐘声』などがある。高齢に達した今も、全力で文化活動を続けている。
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