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鉄道風景(33) 鉄道の日

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  10月14日は「鉄道の日」、しかも日本初の鉄道開業から150年にあたるとあって、メディアでも記念列車の出発のようすや各地のイベントなどがとりあげられた。

  我が国の鉄道開業は、明治5年9月12日。当時は旧暦が使われていたが、新暦にすると1872年10月14日になる。

  新橋・横浜間での営業からスタートした鉄道だが、当時の新橋駅は現在の場所ではない。開業当時の新橋駅は、のちに「汐留貨物駅」となり、その後、廃止されている。現在、その地には「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」があり、当時の駅舎の姿が再現されている。じつは、横浜にしても同様で、現在の桜木町駅が開業当時の「横浜駅」だった。

  1921年(大正10年)10月14日に鉄道開業50周年を記念して東京駅の丸の内北口に鉄道博物館(初代)が開館。それを記念して、翌1922年から10月14日が鉄道記念日として鉄道省により制定された。

  1949年には、日本国有鉄道(国鉄=JNR)の記念日となり、国鉄の分割民営化後も引き続きJRグループの記念日となっていた。

  ところが、運輸省(現在の国土交通省)が「『鉄道記念日』ではJRグループ色が強い」と言い出し、平成6年(1994年)からは、すべての鉄道事業者が祝う記念日である「鉄道の日」と改称され、現在に至っている。どうせ国土交通省が口出しするのなら、いっそのこと国民の祝日にすればよかったのに……と思うのは私だけだろうか。

  さて、昨今、いわゆるローカル線の存続・廃止問題がクローズアップされている。人口減少、要するに過疎化などによる利用者の激減も、その原因のひとつとされている。たしかに、空気を運んでいるように列車も少なくないし、鉄道施設の維持費もかかる。だが……。本日はめでたい日なので、この話はまた改めて。

  時を150年前に戻そう。鉄道開業時に走っていた蒸気機関車も客車も、すべて海外から輸入されたものだった。そのうちの1両がイギリス生まれの「1号機関車」である。正式名称は「国鉄150形」というらしいが、鉄道ファンのあいだでも「1号機関車」と呼ばれているようだ。その1号機関車は、現在、さいたま市の鉄道博物館に保存されている。それ以前は秋葉原駅付近(東京・万世橋)の交通博物館で静態保存されていた。

  いまどきのSLブームで見かける蒸気機関車よりも小さいが、当時「汽車」を初めて見た人にとっては、驚きの鉄道車両だったことは想像に難くない。

  それから150年の紆余曲折を経て、鉄道は今日も走っている。これから先の鉄道の姿が楽しみである。

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