歳老根弥壮,陽驕葉更陰
(年を経て根はより強くなり、陽を浴びて葉はますます茂る)
宋の王安石の詩「孤桐」の四句———
凌霄不屈己,得地本虚心。歳老根弥壮,陽驕葉更陰。
「天を衝くようにまっすぐ立ち、根は謙虚に土の養分を取り入れる。年を経て根はより強くなり、陽を浴びて葉はますます茂る」
王安石は宋の政治家で、大胆に改革を実行したが、朝廷の頑固な保守派の迫害を受けた。しかし彼は少しも妥協することなく、これまで通り決めたことは決め、変えるべきは変え、変法を最後までやり抜く決心だった。そこで、彼はその詩に託して志を表した。自らを孤桐に喩えて詠んだ。「天を突きぬかんばかりにまっすぐに立ち決して曲がらず、その根を大地にはり、謙虚にその養分を吸う。年を経れば経るほどその根は太くなり、強い日差しを浴びるほど、葉はますます茂る。」北宋時代、王安石が実行した変法が功を奏し、民は豊かになり国も強大になったが、彼への風当たりが強まり、ついに解任されてしまう。その「孤桐」の精神は、言葉に言い表せないほど強いものだったことだろう。
日中友好の交流の歴史において,両国の国交正常化に心血を注いで尽力した周恩来総理の業績は永遠に光り輝いている。 今日においても、京都嵐山の「周恩来記念碑」は多くの中国と日本の若者を惹き付け、共に手を携えてその歩みを受け継ぐよう励ましている。若者たちは田中角栄元総理が成し遂げた氷を砕いて訪中し、平和友好の発展の道を切り開いた業績や、日中友好協会の前会長加藤紘一氏の長年のたゆまぬ努力を引き継いで、正義感に溢れ、志を大いに語る。二人は既にこの世を去ったが、根をしっかりとはり、葉を茂らせた友好の大樹は今も緑陰を残してくれている。
(編集者:秦川)