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鉄道風景(17) とき

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  過日「引退」したE4系の車体に描かれていた鳥は列車愛称の由来となったトキ。漢字では「朱鷺」と記される。「鴇」あるいは「桜花鳥」という漢字もあるそうだ。

  かつて、いわゆるボンネット型の161系電車が「特急とき」として在来線を走っていたころには、ヘッドマークに「朱鷺」と記されていた。

  「とき」のデビューは1962年の6月10日。偶然だったそうだが「時の記念日」である。当時、上野・新潟間を4時間40分で結んでいた。現在の新幹線の最速の列車ならわずか96分だから、まさに隔世の感がある。

  トキの学名は「Nipponia nippon」。その昔、日本各地の空を多くのトキが飛んでいた時代もあったという。ところが、世界でわずか数羽になるまで減少し、絶滅の危機に瀕したことも。日本でも環境省レッドリストで「野生絶滅」の状態にあったが、日中両国の保護・人工繁殖の甲斐あって、2000年代以降は個体数が回復。2019年時点で、中国が2600羽、日本が600羽、韓国が360羽ほどとなっている。そのトキは、新潟県の「県の鳥」であるとともに、新潟県の佐渡市や石川県の輪島市で「市の鳥」となっている。

  じつは「とき」という列車愛称は一時期、消えていた。1997年から2002年まで、上越新幹線の列車愛称が「あさひ」に統一されていたためだ。

  だが、2002年12月のダイヤ改正で「とき」は復活。絶滅しかけたことといい、復活した列車愛称といい、もしかしたら「朱鷺」は不死鳥なのかもしれない。

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