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土曜日, 7月 27, 2024
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鉄道風景(7)特急「水上」

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  昨今では冬季の季節列車として走るだけになってしまった特急「水上」号。かつては東京の北の玄関口と呼ばれる上野駅から、群馬県の北部に位置する上越線の水上駅とを結ぶ定期列車だった。

  「水上」という列車愛称は、1997年(平成9年)から使われている。それ以前は「谷川」だったが、上越新幹線の東京駅~ 高崎駅・越後湯沢駅間の列車として「たにがわ」が使われることになったため「谷川」を譲ったかたちだ。もっとも、1964(昭和39年)から1965(昭和40年)まで、上野駅~水上駅間の準急列車に「みなかみ」の愛称が使われていた記録はある。

  「谷川」時代は185系と呼ばれる車両が使われていた。185系といえば東海道線の特急「踊り子」などでも活躍した車両だったが、現在、その多くが現役を退いている。

  上越新幹線が大宮駅~新潟駅間で開業したのが1982(昭和57)年、来年は40周年を迎える。それまで首都圏と日本海側を代表する都市である新潟との大動脈となっていたのは在来線の高崎線、上越線で、一日に何本もの特急「とき」や急行「佐渡」が走っていた。現在、上野駅から新潟駅まで直通列車は1本もない。それどころか、上野駅と水上駅とを結ぶ定期列車も皆無となっている。

  新幹線の開通に続き、1985(昭和60)年には、関越自動車道が全線開通し、首都圏と新潟との行き来は自動車でも便利になった。水上にもインターチェンジが設けられている。だが、在来線の列車利用客は激減の一途をたどったようだ。

  さて、水上駅から近いのは、水上温泉だが、月夜野町・水上町・新治村が対等合併した結果、県内で最も広い面積をもつことに。温泉にしても、谷川、宝川、湯檜曽、湯ノ小屋、上牧、法師、猿ヶ京、月夜野など20ほどを数える。そういえば、永六輔作詞・いずみたく作・編曲の「いい湯だな」の4番には「水上の湯」が登場する(いわゆる「デューク・エイセス版」)。

  相変わらずのコロナ禍とあって、心穏やかに出かけることができないが、落ち着いたら温泉にでも浸かりたいと思った次第である。

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