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月曜日, 12月 9, 2024
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漢字の話(8)「医」

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  コロナ禍がおさまらないどころか、変異株とやらの増殖(?)で、状況が悪化の一途をたどり、日本各地で「医療崩壊」も懸念されている。医療に携わる方々のご苦労を思うと頭が下がるばかりだ。

  「医」という漢字の旧字体は「醫」だ。「殹」は「えいっ」という「おまじないの掛け声」をあらわしている。なんとまぁ非科学的な治療…と驚かされるが「病は気から」とも言われるから、病気やケガを気合で治す時代もあったのだろう。その後、治療に薬草酒が用いられるようになったことで「酉」の文字が加わった。「さんずい」をつければ「酒」だが「酉」には「酒壷」の意味がある。そういえば「酒は百薬の長」という言葉もある。

  この「醫」が省略されて「医」という常用漢字となっている。

  さて、2021年2月21日の「雑記」で、東海道・山陽新幹線で活躍する「ドクターイエロー」についてふれたが、JR東日本の在来線にも、鉄道の安全を守る検査車両がある。その名も「East i-E」。

  地上信号機器・通信機器の測定装置、測定用のパンタグラフを備えた車両、架線測定用の装置を有する車両、軌道状態測定装置を備えた車両の3両編成で、JR東日本の在来線のうち電化区間エリアで運転・検測する。もちろん、この車両が新幹線の路線を走ることはない。軌間(線路の幅)が異なるため、そもそも線路に入れないのだ。新幹線では「East i」という別の検査車両が活躍している。

  コロナ禍で、外出を控える人が多く、また、ゴールデンウイークの旅行を自粛した人も少なくなかったはず。だが、利用者が減少しても、あるいは「利用者がゼロ」であったとしても、鉄道事業では設備の保守・点検を欠かさない。その姿勢にも、やはり頭が下がる思いである。

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