白居易の詩「長恨歌」より
忽聞海上有仙山
山在虚無縹緲間
楼閣玲瓏五雲起
其中綽約多仙子
忽(たちま)ち聞く海上に仙山有りと
山は虚無縹緲(ひょうびょう)の間に在り
楼閣玲瓏(れいろう)として五雲起こり
其の中(うち)綽約(しゃくやく)として仙子多し
にわかに聞いたところによると、海上に仙人が住んでいる山があるそうです。
その山は何物もなく、遠くはっきりと見えない所にあります。
楼閣はすっきりと澄んで美しく、五色の雲がわき起こっており、
その中には、美しい仙女がたくさんいました。
唐の偉大な詩人白居易は、その詩にこう詠っている。突然、海に妖精の山が現れ、妖精の山は幻想の中にあると聞いた。色とりどりの雲の中には、精巧で華やかな装飾の楼閣があり、その中に沢山の美しい妖精が微かに見える。
実は、ここでは、ある雰囲気を盛り上げて、盛唐に起こった「安史の乱」で命を落とした楊貴妃の魂が飛んでいることや、楊貴妃を諦めきれない玄宗皇帝が恋しさのあまり祈祷師にその魂を呼び寄せたいと願っていることを強調している。後世の伝説では、災難に遭った楊貴妃は本当は生きていて、日本の遣唐使に救われ、守られて日本へ渡り、一つの事業を成し遂げたと言われている。現在の山口県に記念碑がある。信じられない?
彼女の中国と日本の友好交流の不思議な物語は、「東瀛仙人掌」の関連セクションに掲載されている。
興味のある方は、ぜひご覧の上ご意見を賜りたい。
(編集者:秦川)