「荘子・知北遊」の引用———
「故万物一也、是其所美者為神奇、其所悪者為臭腐;臭腐復化為神奇、神奇復化為臭腐。」
「したがって、すべてが一つであり、美しいと思うものは奇跡であり、醜いと忌み嫌うものは腐敗です。しかしまた腐敗も奇跡に変わり、奇跡も又腐敗に変化することもありうる。」
荘子は、「要するに、世界のすべてが同じだ。美しさを奇跡と見なす人もいれば、嫌悪感を腐敗と見なす人もいる。しかし、腐敗したものは奇跡に、奇跡は腐敗に変わる可能性がある。」このことから、世界全体は同じ気場(生命力の働く場)に属しているに過ぎないことが分かる。荘子のこの説は、古代の唯物的弁証法であり、事物がすべて発展し変化しており、相互に対立する事物であっても、相互に入れ替わることもあるということを説明している。実に驚嘆すべきことだ。数千年前の思想家のこの論説が、社会の実践に生かされると、歴史発展の車輪の大きな推進力になるのだから。
今日私たちは各々社会のいろいろな分野で、様々な矛盾や対立を見たり、体験したりするが、いかなる物にも二つの面があり、互いに転換するという考え方によれば、うまく対処でき、協調して、皆が団結して心を一つに前進できる。状況が逆になると、騒がしい紛争が終わりなく続くことになる。近所付き合いから国家間の関係に至るまで、「過去は未来の先生である」という共通の考え方の前では、一つの「化(変化する)」という言葉によって青空は高々と晴れ渡り、広々とした未来が開ける———家庭人は家庭を基盤に、ビジネスマンはビジネスを基本に、国民は国を魂として事に当たれば……これらすべては良いではないでしょうか。
「過去を忘れない、未来の先生」というコンセンサスに直面して、「変容」という言葉が上がり、空が明るくなる—家族がルーツとして家に持ち帰り、ビジネスマンがルーツとしてビジネスを取ります、国の人々は国を魂と見なしています…これらすべて、境界のない博愛精神が生む一声で明るい空が開ける!
(編集者:秦川)