厳密にいえば「鉄道風景」ではないかもしれないが、神田川にかかる美しいアーチ橋の「聖橋(ひじりばし)」の話から始めたい。
聖橋は全長約80メートルの鉄筋コンクリート製の橋で、昭和2(1927)年に完成している。大正12(1923)年9月1日に起きた関東大地震により、東京は壊滅的な被害を受けた。関東大震災後の震災復興橋梁のひとつが聖橋だ。橋の名称は、両岸に位置する二つの聖堂(湯島聖堂とニコライ堂)を結ぶことに由来する。
下から見上げた姿が最も美しいといわれる聖橋だが、そのチャンスがなければ、お茶の水駅のホームから眺めればいい。また、お茶の水橋から聖橋を眺めるのも一興。その先には秋葉原の電気街が見える。
さて、コロナ禍のなかで迎えた2021年も3月に入った。東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震から10年になろうとしている。過日も「その余震とみられる地震」があり、本日未明には南太平洋でマグニチュード8・1の地震が起きたと伝えられた。
「備えあれば憂いなし」という言葉もあるように、日頃から「いざというとき」の準備を怠らないようにしたい。数日分の水や食料はもちろんだが、情報源として欠かせないのがラジオ。もちろんスマホで情報を得られるし、通信もできるが、停電になればバッテリー切れに不安がある。携帯用のラジオであれば、機種にもよるが、単3電池や単4電池で50時間ほど聴けるものもある。聖橋を見に行ったついでに、秋葉原の電気街で携帯ラジオを見つけておくのもいいかもしれない。
橋から、地震、ラジオと、とりとめのない話になってしまったが、例によって「雑記」のタイトルに免じてお許しいただきたい。