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土曜日, 7月 27, 2024
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鉄道風景(30) 特急「いなほ」

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  山形、新潟の両県で大雨による甚大な被害が出ており、心からお見舞い申し上げる次第。

  日本海側を走る羽越本線でも列車の運休が相次いだ。羽越本線を走る「いなほ」という特急列車がある。新潟駅と酒田駅(山形県)を結び、何本かは秋田駅まで足を延ばしている。その「いなほ」も、運休や区間運休となっているそうだ。

  「いなほ」は、1969年10月に、上野駅-秋田駅間を結ぶ、ディーゼル特急としてデビューした。俗に「ブルドッグ」と呼ばれるキハ81系が使われた。当時、高崎線、上越線、信越本線は電化が完成していたが、羽越本線の一部に非電化区間があったためにディーゼル特急となった。とはいえ、秋田駅と上野駅とを羽越本線経由で結ぶ特急列車はそれまでになく、沿線住民から歓迎されたことは想像に難くない。

  当時、上越線の沿線に住んでいた小生は、115系の普通列車、165系の急行型、181系の特急型といった電車たちを目にしていたが、ディーゼル特急「いなほ」の迫力に圧倒された記憶がある。

  「いなほ」の愛称は、秋田、山形、新潟といった「米どころ」と首都圏を結ぶことから名づけられた。その後、羽越本線の電化に伴い、485系という交直両用電車となり、また、上野駅と青森駅とを結ぶ「いなほ」も設定された。

  上越新幹線が大宮駅-新潟駅間で開業したあとの「いなほ」は、新潟から羽越本線への連絡特急としての役割を担った。じつは、1往復だけは「鳥海」と愛称を変え、上野駅と青森駅を結ぶ特急列車として走り続けていたが、1985年(昭和60年)3月14日に、東北・上越新幹線の上野駅開業に伴うダイヤ改正により「鳥海」の定期運行が廃止されている。

  「いなほ」は国鉄時代に、485系のいわゆる「特急色」をまとっていたが、JR化後は、リニューアル車でも走った。そのリニューアル車が、武蔵野貨物船に登場したことがある。懐かしさのあまり、撮影に出かけた。

  さて、現在の「いなほ」では、E653系という車両が活躍している。大雨の被害を乗り越え、羽越路を快走する姿を見たいと願うばかりである。

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