1月5日の朝、信越本線・長岡駅で普通列車が出発を待っていた。関東で5センチの積雪となると「大雪」といわれ、列車の運行に支障が出る。だが、雪国を走る列車は10センチ程度の積雪なら難なく走る。雪の日の走り方を経験している運転士の努力もあるだろうし、また、線路を守る人たちの苦労があってのことで、頭が下がる思いだ。
写真で注目してほしいのは連結器にかぶせられたグレーのカバーである。ローカル線の常として、乗客の多い時間帯は、たとえば、3両編成の電車を2本連結させて6両編成として運行されるが、そうではないと、3両編成だけで運行されるケースもある。
その場合に、列車同士をつなぐのが連結器だが、その内部に雪が入り込むと連結できなくなることもある。それを防ぐために、連結器にカバーをかけているのだ。雪国の列車ならではの風物詩ともいえるだろう。
さて、この日の新潟の天気は雪、雪、雪。沿線の家の屋根にも、道路にも、田んぼや畑にも、真っ白な雪が積もっていた。
だが、ふりしきる雪をものともせず、列車は力走し、目的地の駅には定刻で到着。「おみごと」である。