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月曜日, 12月 9, 2024
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鉄道風景(19) 赤をまとった「EF8195」

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  国鉄時代の機関車の塗色には、さまざまな工夫がなされていた。

  EF15に代表されるぶどう色2号と呼ばれる茶色い機関車はたくましさを感じさせるし、東海道本線走ったEF58の鮮やかな黄緑色は青大将と呼ばれた。EF65の特急色と呼ばれる青と白のカラーリングはスマートさスピード感を兼ね備えていた。

  だが、それだけではない。遠くからでも列車が見えるようにという配慮、俗に警戒色と呼ばれる機能性も発揮していたのである。交流電気機関車が赤に、交直両用機関車がピンク色に塗色されることも多かった。

  車両全体に鮮やかな赤をまとい、側面に「EF81」と白抜き文字を掲げたEF8195を見たときは、度肝を抜かれた。

  この機関車が、国鉄からJRに引き継がれた、欧風客車・スーパーエクスプレスレインボーの牽引機となったことから、客車のカラーリングに合わせて塗り替えられ、レインボー色と呼ばれた。

   さて、今回「真っ赤な機関車」をとりあげたのは、拙文の書き手が還暦を迎えたため。慣習でいえば、赤いちゃんちゃんこだが、じつは遠慮した。とはいえ、これまでの人生を思えば多くの人に感謝、感激ならぬ「感謝、還暦」である。

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