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水曜日, 12月 6, 2023
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本の話(3)『温泉に行こう!』

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漢字の話(3)「夢」

芹川 維忠

漢字の話(1)「愛」

  7月7日は七夕であるとともに、永六輔さんのご命日でもある。亡くなってから、はやいもので5年も経つ。

  永さんとの思い出は尽きることがないが、やはり編集者として懐かしいのは『一浴厄除 温泉に行こう!』を出版したときの話。松本市の浅間温泉を舞台に、永さんの講演会と地元の方の対談とをまとめた一冊だ。

  じつは、永さんと浅間温泉とは、それ以前からのご縁があった。

  浅間温泉の神宮寺さん(臨済宗妙心寺派 醫王山神宮寺)で1997年に開校した「尋常浅間学校」の校長を永さんがつとめていらっしゃったのである。その神宮寺の住職・高橋卓志さんからお声がけいただいたことから、この本の企画がスタートした。のちに伺ったところによれば、2000年に刊行した『お家繁盛 町繁盛』をごらんになった高橋さんが「浅間温泉でも」とお考えになったそうだ。

  晴天に恵まれた、2001年4月22日(日)、浅間温泉お祭り広場での朝礼からスタート、続くホームルームでは高橋さんからの諸注意があった。高橋さんのお話で秀逸だったのは「体調の悪くなった方は、どうぞ申し出てくださいそれでもダメだっていう方は、私のところへ直接言ってくだされば……」のひとこと。なにせお坊さんだから、たしかに「その後」のプロでいらっしゃる。

  講演は「1時間目・歴史学/教室=ホテル「おもと」/ゲスト=小岩井孝さん」「2時間目・社会学/教室=ホテル「富貴の湯」/ゲスト=まゆみさん」「3時間目・もてなし学/教室=ホテル「井筒」/ゲスト=地本屋・小柳・井筒・菊の湯のおかみさんたち」「4時間目・町おこし学/教室=神宮寺・アパロホール」/ゲスト=福尾野歩さん・手仕事屋きち兵衛さん・辛淑玉さん」と、朝から晩まで、しゃべって歩いて11時間という大イベント。それをまとめたのが『一浴厄除 温泉に行こう!』である。発売は2003年4月10日で、永さんの70歳の誕生日だった。

  さて、七夕の日に逝った永さん。「見上げてごらん夜の星を」を聴きながら、追悼しようと思う。合掌。

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