投我以桃,報之以李
(人から桃を贈られたら、李でお返しせよ)
『詩経・大雅・抑』より———
「賢明な行いは徳であるからよく励め、立ち居振る舞いを慎んで礼儀正しくせよ。
分をわきまえ、人を傷つけず、規則を守れ。人から桃を贈られたら、李でお返しせよ」
詩の意味:
「規範通りに徳を積み、善良であれ。つつましく振舞い、少しでも礼に背くことがないように。法を犯さず他人を傷つけなければ、模範になることも難しくない。それはちょうど私に桃を贈れば、当然李をお返しするのと同じだ。」
この「桃の返礼に李を贈る」という故事は、説得力のある倫理観で「善い行いには良い報いがある」という現実的意義を説いている。
日中交流の長い歴史の流れの中にも、徐福が始皇帝のために不死の薬を求めて日本に渡った話や、仏法を広めるために日本に渡った鑑真和尚、京都で美しい詩文を書いた隠元禅師が存在し、また、災難に遭った楊貴妃を救った日本の本の遣唐使もいた。そして、江戸時代の貴族は、明末の偉大な学者朱舜水の儒学講座を強く支持し、後世に限りない利益をもたらした。
歴史から学び、互いに啓発し合って、平和的に親しく交わるなら、多くの人々の期待に応えることができる!
(編集者:秦川)