所用で新潟を訪れた。上越新幹線の長岡駅で信越本線の普通列車に乗り換えて、ちょっとしたローカル線の旅を楽しむ。田植えが終わった越後平野の水田が車窓に広がり、長閑な風景を楽しめた。
越後平野は、本州の日本海側の平野としては最大の面積を誇り、およそ2000平方キロメートルもある。これは東京都の面積に近いそうだ。
「新潟平野」と呼ばれることもあるが、一面の田んぼを目にすると、やはり「越後平野」といったほうが似合うように思える。越後平野はまた「蒲原平野」と呼ばれることもあり、新潟県立三条高校や新潟県立新津高校の校歌で「蒲原」の地名が歌詞にある。おそらくほかの学校の校歌にも登場していることだろう。
梅雨の時期とあって、この日はすっきりしない空模様だったが、夏を迎え、真っ青な空、白い雲をバックに緑色の稲穂が広がる光景を想像すると、日本は瑞穂の国だなぁと思えたひとときだった。